1997年9月アーカイブ

教育工学を学ぶに至ってコンピューターは不可欠なものです。僕もそのために貯金をはたいて新しいDOS/V機を購入しました。まー、コンピュータにはそれなりに詳しいので自分で作りました。デュアルペンティアムII266mhzX2の128RAM、UWSCSIハードドライブ装備のまー、日本で買ったら余裕に50万を超えるマシーンです。大抵このマシーンを持っていれば、自慢ができます。

しかし!!!!こんなに早く敗れる日が来たのです。その相手はマッキントッシュ・パフォーマ6320CD。約2年ぐらい前?の機械です。さー、物語の始まりです。今日は、昨日あった「教育ソフト制作の理論」のクラスの制作ラボがありました。実際に本やレクチャーで学んだ理論を使って3ヶ月の間に何か教育ソフトを作ります。「まー、僕のマシーンで快適につくるか。」なんて考えながらラボのドアを開けました。…見慣れないスクリーンがたくさんあります。僕の前にマッキントッシュの群れがあるではありませんか。パニックしている僕をよそに、教授は「マックで好きなソフトを作って下さい。」などといっています。

結局、中古マック屋に行き、マックを買うことにしました。その日から僕のスーパーマシーンはメールチェック用マシーンになるのでした。(ToT) その日はあまりのショックにその後の「テクノロジーと教育の発展論」のクラスには力が入らなかった。おそるべし、マック。世界を征服する日は近い!?

一言: 教育関係はまだ、マックが強いですね。

今日から本格的に授業が始まります。僕も正式にハーバードの大学院生です。うー、長い道のりだった。さて、今日の最初のクラスはブラケット先生の「教育ソフトウェア開発の理論」です。この先生は去年までここの教育工学部の理事をしていた偉い人らしいです。今年は先生が経営している会社の仕事が忙しいので理事を辞退したそうです。

まー、そんな感じで先生の自己紹介が始まりました。「私はホームページ制作、インターネットプロバイダーの会社を経営しています。…1982年から…。」ちょっと待って下さい。あんた82年っていったらまだFAXも普及してない時代ですよ。なんで、あんたそんなこと思ったの?先見の目っていうか気違いですよ。そんな感じで授業は進み、もう次のクラスの時間です。このクラスは「人間の認知能力とテクノロジーの利用法」です。基本的に「人間の考え方を理解しないと、コンピュータに人間を教えるようにプログラムできない。」と理論をもとにどのような教育方法が人間の認知能力に合っているかを勉強します。

さ、教授が来ました。なんか手に持っています。…ミシン!?そうです、ミシンです。そして、一言、「皆さん、ミシンの使い方を教えてください。」静まったクラスの中で一人の生徒が立ちあがりました。そして、教授にミシンの使い方を教えています。先生は教えてもらっている間、様々な質問をその生徒に投げかけます。「なぜ、ミシンはこんなに重いの?…なぜ、針は動くの?…なぜ、糸はこんな奇麗になるの?」はじめはくだらないと思ったけど、よく考えたら、ミシンについて解らないことがたくさんあります。いろいろ考えていると、急に先生が「人に物事を覚えてほしかったら、その事を本人に考えさせる必要がある。これは人間の認知能力を利用しています。」といいました。生徒に疑問を覚えさせることは大事だということです。しかも、僕らは教授に誘導されたのです。おもしろい。きっと、僕はこの授業を忘れないでしょう。本当にハーバードは凄いところです。

一言: 生徒とミシンは使いよう。

昨日は後から来たベッドも組み立て式だったので起きたのは結局床の上。机はまだ出来ず、ベッドもマットレスが以上に重くて持ち上がらない。いろいろと問題を抱えながらも、明日から始まるクラスの為にスケジュールの最終設定アンド教科書購入をしなくちゃ。とりあえず、教科書センターにゴー。

うわー、みんな同じ事考えてるよー。レジには人がごった返してる。それをわき目に教育工学のセクションへ。とりあえず、あまり興味はないけど、有名な賞じーさん、ハワード・ガードナーのクラスを見てみようかなー。…どれどれ、一冊、二冊、三冊…え!?二十二冊!と言うことはこのクラスだけで週に二冊本読めってか。しかも、別に小さい本じゃないんですよ、これが。最低一冊、300ページはあります。「一体だれがとるんだ、こんなコース。」などと思いながら自分のクラスへ、少ないといいなー、と思いながら本棚を見る。あー、よかった多いけどガードナー並みではない。

結局、4クラスで二十四冊。まー、こんなもんだろと思いながら家に帰って机とベッドを組み立てるのでした。悪戦苦闘の末、ベッドも完成。あったかいベッドに横になりながら考える。週二冊ペースで本を読むのかー。俺に出来るかな?やっぱり、大学院は遊びじゃないな…。

一言: アメリカの大学は本を読むことが基本らしい。

安い家具には御用心

昨日は何もなかったので家具や食器を買いに行きました。食器は昨日持ってきたけど、家具は今日届く予定。机がないと勉強できないもんな。あと、これ以上床で寝ると風邪ひきそうだし…。

ピンポーン、待ってました。おーおー、ニーちゃんサンキュウ。でも、少しおかしい。机を買ったのにニーちゃんが持ってきたのは板が入っているような縦長い箱。おかしーなーと思いながらニーちゃんに「これが机?僕が頼んだのはU-字型のだよ。」と言うと、二―ちゃんはアイ・ノー(わかってるって。)と言っていってしまいました。納得が行かずとりあえず箱を開けてみると一冊の本が落ちてきました。そこには僕の頼んだ机の写真が載っていました。そして、その写真の上には黒々と「組み立て説明書」と書いてあるではありませんか…。さらに追い討ちをかけるようにその下に「部品数135個」。とうのく記憶の中で僕は大工用具を買いに行くのでした。

一言: 家具は自分で作ったほうが安いみたいだけど、なかなか大変です。

うあー、体が痛い。床に寝たの何年ぶりかなー。さーて、遅れを取り戻さなくちゃ。シャワーを浴びて学校へ行きます。昨日、走り回ったお陰でだいたいの事は把握できてるので、ちょっと気分はハーバーディアン。

たしか、今日は学部の教授たちが自己紹介をしてそれぞれのクラスについて説明してくれる日だ。よし、早速適当に部屋に入ってみるか。ドン!気づいたらちょっと変わったおじーちゃんがぶつかってきた。「オー、ソーリー。」なんてこっちは誤ったのですが、向こうはまるっきり無視!めちゃむかつくやん!とか思っていたら、他の生徒がそいつに「ハイ、ミスターガードナー。」なんて言っておる。…なにー、あのガードナーですか。あんた、ハワード・ガードナーって言ったら何とか何とか賞受賞者でっせ。ボーッとしながらそのおじさまの後ろ姿を見守っていると、今度は後ろの方から著名な先生がたの名前が聞こえてくる…ここはびっくり箱かい!なんて一人でツッコンでクラスの説明に行きました。

僕が説明を聞きに行ったのは「教育のソフトウェア設計の理論」と言うコースです。この教授は僕のアドバイザーだったので少しほっとしていると、教授はクラスの説明を始めました。なかなか、興味深い内容です。そして、説明の最後に教授が生徒一人一人にこのクラスの知識を使って何をしたいのかと聞いてきました。偶然にも僕が一番近くに座っていたため、僕から発言しろと言うことでした。まー、別に英語が出来ないわけでもないし、シャイでもないので、僕は堂々と「僕はこのクラスで得た知識をもとにテクノロジーを使った新しい教育方法を考えていきたいです。」ふっ、決まった。心の中では大喜び、でも僕の内情とは裏腹に教授の顔はなにか不満そう?何が不満なのかなーと思いつつ、隣のおじさんの意見を聞いてみる。そいつは「私はテクノロジーを使ってバーチャルリアリティの空間を作り出しヘリコプターの着陸をシュミレートしてヘリコプターの訓練生の教育に役立てたい。」などど言ってるではないか。教授もなんだか満足そう。

でも、そんな事を言うのがそいつだけではないのです。次から次へと具体的なアイデアが出てくる出てくる。結局、具体的なことをいえずに上辺だけでごまかしたのは僕だけでした。帰り道、学部の事務の人が言っていた言葉を思い出しながら歩いていた。「21歳!?うちの学部に今まで入ってきた中で史上最年少ですよ。がんばってね。」それを聞いたとき「俺ってスーパーエリートって事!?」なんて浮かれていたけど、やっとその人が言いたかったことが解りました。多分そいつは「平均年齢30歳の学部の中でしかも、みんないろいろな経験を積んできた人たち。そんな人たちの中であんたは経験もほとんどないような青二才なんだから浮かれないでがんばりな。」と言うようなことが言いたかったんだなと思った。いま、このまま、卒業してもペーパー上ではエリートだと思われるかも知れないけど、そんな物はいらない。絶対にこの一年間、周りの奴等から色々なことを吸収して本当のエリートになってやる。そう思いながら、また床に横になるのでした。(また、ベットかうの忘れた。)

一言: エリートになるにはベットを買ってから…(ちがうって)

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