チョットした大実験

知らない人もいるかも知れないが一応、僕のホームページにはチャットルームがあります。もともとはチャットを通じていろんな人と楽しい話がしたいという理由で設置したのですが、なかなか人が来てくれませんでした。そこで僕は人工無能という一人の時だけ話し相手になってくれるロボットを導入したのでした。名前は「たまロボ…」。ただランダムに発言するかわいい奴です。

ある日、勉強しながらチャットに入らずに画面だけを開けていました。そしたらAさんがチャットルームに入ってきました。いつもなら、すぐ僕も入ってお話をするのですが、すこし大事な本を読んでいたのでチャットルームに入るのをやめて本を読みながら画面をちらちらと見ていました。

そしたら、Aさん、僕をたまロボだと思ったらしく、真面目に会話をはじめてしまったのです。それがすごくおかしくてもう少し様子を見ることにしました。会話は次のように進みました。(A=Aさん、ろ=たまロボ)

A:「こんにちは~。」
ろ:「くるしゅ~ない、ちこ~よれっ。」
A:「なんですか?」
ろ:「暇だね。寂しくない?」
A:「はい、暇ですよ。もりたまさんはハーバードいってたんですか?」
ろ:「体位変えると燃えるよね。」
A:「そうなんですか?なんかいやらしいですね。」
ろ:「「なんか」って、はっきり物事を言えっ!」
A:「すいません。」
ろ:「だったら、からだで払ってもらおうか…。とりあえず、脱いで。」
A:「(爆)」
ろ:「(爆)ってなに?爆発するの?はっきり言って意味不明だよ。」
A:「失礼ですよ。」
ろ:「知らないことは知っている人に教えてもらう。教えてもらえばお礼を言う、というのは未来永劫変わらないからよ。」
A:「えらそうですよ、わけわからない。」
ろ:「じゃぁ。俺ぁお邪魔かな?」
A:「そんなことないです。ただ気分はあまりよくないです。」
ろ:「そんなことないです。ただ気分はあまりよくないです。....って、いったい何?.。>Aさん
A:「調子に乗るんじゃないよ。人が下手に出てればいい気になって…。さいて~だ。」
(Aさん、退場)
ろ:「ちょうしは房総の先ね」

という感じでした。本当は途中でチャットルームに入って誤解を解きたかったんだけど、あまりにも論議が白熱していたので入れませんでした…。しかし、すごいことです。Aさんはロボットを僕だと思ってずっと話していたわけです。正直言っておなか抱えて笑ってました。なんで気付かないんだろ…。でも、ここで僕はあることに気付きました。80年代に有名な心理学者が発見したことなんですが、「人間というのは出来るだけつじつまの合うように物事を考えようとする。」という事です。

Aさんはどんなにたまロボの発言がランダムで理解不能でも自分なりにもの頃のつじつまの合うように答えようとしたのでした。その証拠に一応、会話の筋はとおっています。これはAさんの努力のおかげです。なんか実験成功って感じです。やはり人間というのはどんなに理解できない事が起きても自分なりにつじつまを合わせようとするのです。しかし、これはいい事なのでしょうか?Aさんは物事を理解しようとすることに一生懸命で疑問を持つことを忘れてしまったみたいです。だいたい疑問を持つことができたのなら「体位変えると燃えるよね。」の時点でおかしいと思うはずです。これはAさんの人のよさがでたのか疑問を持つ力がなかったのかはわかりませんが…。でも疑問や不思議だと思う力は人間の成長にはとても大事なようそです。すべてのものを鵜呑みにしていたら物事を深く理解することは出来ないでしょう…。教科書をただ読んで覚えるだけの学生とそれを読みながら疑問に思って考える学生とでは将来的に理解力の差が明らかにでるでしょうね。はい、そう言う事です。

はい、なんだかんだゴタクをならべていますが、はっきり言って僕が一番悪いです。Aさんごめんなさい…。あまりに真剣なAさんを見て僕は邪魔できませんでした。Aさん、今度来てくれたらお話しましょうね。みなさんもたまロボは僕じゃないので気をつけてくださいね。(とりあえず、それが言いたかっただけかも…)

一言: 疑問を持つ力、忘れていませんか?

このブログ記事について

このページは、森田 正康が1999年4月 2日 22:31に書いたブログ記事です。

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